エッセイ・詩

限られた時の流れの中で起こる 不思議な出会いと別れは 説明のつかない縁と共にやってくる 若さゆえに出来る限りの力を時にぶつけ 時に追われ、時を追いかけた日々 胸の奥のつかえた想いも 幻だったのか 妄想だったのか 思い出の記憶も薄れ 今では現実の中に溶け込んでいる 何時の日からかいつ来るか分からない旅の終わりに 向かって穏やかに時は流れていく 寄り添ってくれた友や生徒や家族に感謝しながら...

あかね色の夕日の中で 一日の終わりを迎える つつましく波も砂にたどり着く この静かな幸せを かみしめて 明日への希望につなげる いくつになっても奇跡を信じ いくつになっても未知の世界に夢を託し 限られた時間を忘れ 胸をときめかせる こんな日を与えてくれた友や家族 出会えたすべての方々に 心から感謝したい...

ときとして夕ぐれ時に すみれ色の空に 出逢う その美しさに目を見張る そんなとき なつかしく大切な思い出が蘇ってくる 少女の頃の部活の帰り道 夫との夕暮れの散歩 まだ幼かった息子との お稽古ごとの道すがら 孫の手を引いて歩いた海岸 お嫁チャンとの夕飯の買い物帰り 肉親との別れの車の中 友との別離を呑み込めず 一人海辺に佇んだ日々 それぞれの時の流れの中で すみれ色の空がいつも包んでくれた あれはまぼろしだったのだろうか あの美しい色だけが 残像として残っている...

小さな庭の木のざわめきの中で 明日への希望を見出す 昨日見た黒いアゲハは今日も舞い 昨日聞いたシジュウカラの歌声は 遠い記憶と一つとなり 心に響く 風が心地よく肌をすり抜け 心痛めた想いもセピア色になり それは味わい深い今につながる これからもほんの少しの優しさと ほんの少しの心遣いを糧に すべての出逢えた不思議に感謝し 今の穏やかな日々を与えてくれた 家族や友に心からありがとう...

動きにくくなった体や心を 庭の木々の緑が 明日の希望につなげてくれる 別れの未来がそこにあっても 次の世代に託した思いは確信に変わる 未熟さ故に出逢った人々に すべての思いは伝えられなかったけど 少しでも理解されたかも知れない そう思いたい明日のためにも 出会いと別れの中で 最後までともに過ごしてくれた人々や やさしい家族に恵まれたことに感謝し 終わりの来る日まで ありがとうの深みや重みを大切にして 道の世界に旅立ちたい...

心の中に積もった数々の出来事が トゲのように残り おまじないをかけたように 過去の思い出の中で ときはなたれた今 残り少ない未来の 道が見え始めた 良かった事も悪かった事も すべての出会いの不思議の中で浄化していく 無駄だと思われたことも今あるこの幸せにつながっている 家族と友とのみえない絆に支えられて 人の思いにかかわりなく時は過ぎ 日は昇り日は沈む明日に向かって 未来があるのもそういう日々があったから...

遠い記憶の中に いくつもの 鮮烈な光を放つ数々の思いがある 気付く事なく 愛や真実を求め 悔いのない人生と思うあまり 多くのものを見すごし 失っただろうか 明日のために 振り返らなければいけない 時が訪れても 信念を揺るがさず 命を 燃やし続けられるだろうか 満たされた思いと 心地よい時の流れに 感謝しながら 最後の日には出会えた すべての人々に 心からサヨナラを 云えるだろうか...

思いやる心が愛をはぐくみ 認め合う思いが 未来を確かなものにし 許す心が幸せを運ぶ 憎しみや嫉妬が邪気の炎となり それをエネルギーに変えて飛び立つ 苦しみの中から何かを見つけ 哀しみの中から希望を見いだす 時は平等に流れその中で 出逢いの喜びや 別れの哀しみを繰り返し とぎすまされた 真実にたどり着く...

ハーブ香りを五感に受け止めながら 思い切り大空に手を伸ばす 雲がふわふわの熊になったり 瞬きの合間に 風に乗って鳥に変わっていく このときの流れを楽しみながら 飽きることなく眺めていると 忘れかけていた穏やかな思いが 蘇ってくるあの懐かしい日々に ...